2019年シーズンの横浜DeNAベイスターズが貧打に苦しんでいる。これでは投手が好投するしかないが、そううまくはいかない。なかなか好スタートを切ったシーズンに思われたが、あっというまに貯金を使い切って借金生活に転落した。非常に悪いムードだ。
中継の実況や解説は「強力ベイスターズ打線」と言うフレーズを使うが、実際試合を毎日チェックしているファンからすると、正しくないというのは分かる。
2019年4月21日現在は19試合消化して9勝10敗の借金1。貯金3で上位を捉えるかというところから転落して4連敗。 まだ始まったばかりとは言うがすでに約7分の1の日程を消化してしまったので非常に苦しい。
- 中継ぎ(パットン)の乱調で8回からの逆転ですでに4敗
- 主砲筒香の離脱から打線が沈黙
- 同じ投手に何回もやられる
2018年から続く貧打
横浜ファンかなりフラストレーションが溜まっているだろう。
なぜなら新シーズンだと言うのに本質的には「昨年とまったく変わってない打線の姿」を見せられているからだ。
2018年ベイスターズの打撃成績
- 本塁打:181本 リーグ1位
- 総得点:572点 リーグ最下位
2018年はこのようなシーズンだった。ソト・筒香・宮崎・ロペスのビッグ4でホームランを量産した。
しかしその割には得点最下位。ホームランしか点が取れない打線。昨年は貧打に苦しめられた。そして開幕から4週目に入った2019年シーズンもそれは継続しているのを見せつけられた。
肝心のビッグ4のうちソト・宮崎が不調で打率は2割前後。HRはたまに出るものの得点圏打率は極めて低調。昨年の通常時に比べても点を取れる気配が薄い。
脇を支えるメンバーもこれまでの主力だった桑原倉本梶谷(怪我)ではなく神里楠本大和伊藤などを入れてはいるが、肝心のビッグ4が乗り切れていない。
色々言われていた8番投手をやめたり、四球拒否傾向は改善されてはいるものの、とにかく繋がらないで苦労している。
苦手投手に何度もやられる
苦手な対戦相手になんどもやられる傾向は健在だ。中日の山井は毎度の如く打てない。他球団は打ち崩しているのに何故!?ともどかしい。
加えてカープの床田投手も苦手な無抵抗リストに入りそうだ。床田投手はすばらしいので他球団相手でも発揮してくれるとは思うが。
横浜が苦手としている先発投手
これは私的なリストだが
- メッセンジャー
- 藤浪
- 山井
- 床田 new
菅野や大瀬良は他球団も打てないのでまだ我慢出来るが、どうにもいいようにやられてしまう。研究して欲しいと願うのだが、これだけ改善されないと半ばあきらめも出てきてしまう。
中継ぎの崩壊
昨年のベイスターズは中継ぎが頑張ってきたチームであった。かなり早めの投手交代にマシンガンのような継投。
今年はその歪が出ている。
オフシーズンもオーストラリアで調整するなど続けてきた三上朋也が肘の違和感で離脱した。さすがに投げすぎだろう。
パットンも春先は乱調気味かつ、登板試合が寒すぎたのかセットアッパーの役割を果たせていない。
山崎康晃に至っては出番が少ない。
エスコバー、砂田、三嶋も勤続疲労が懸念される。
中継ぎ陣、今年は苦労しそうだと思っていたが不安が的中している。
国吉が好調ではあるが、ランナー出したあとに課題が残るし、使い所が難しい。オープナーなどたらいまわしにされるのは心配だ。(ひとまずその起用に国吉は唯一無二のなくてはならない存在だとは思ってる)
先発投手陣
先発ローテショーンが作れていない。
- 今永
すばらしい投球で覚醒といえるが、毎試合全力の投球でシーズン大丈夫か? - 井納
手術明け。本日は中5の影響かかなり状態が悪く大敗の要因に。 - 濱口
去年よりは良い。しかしライナーを浴びて離脱 - 上茶谷
ルーキー。援護に恵まれず。変化球頼みの投球が気になる - 京山
京山の状態は良くない。ただし他に投げる人がいない。 - 大貫
ルーキー。一先ず1勝できたが谷間といった印象
ここまでに登板した先発投手陣も急ごしらえ感とすでに満身創痍感がある。素晴らしい投球をする日もあるが、毎試合そういうわけにはいかない。
先発投手陣が駄目な日でも打線でカバーして欲しいがいまのところ見られないのが残念。
故障者
ローテーションに入りそうなピッチャーが離脱している
- 東
新人王だが、かなり時間がかかりそう。昨年孤軍奮闘だっただけに悲しい。 - 平良
平良は覚醒したような投球を見せていた。今年はかならずローテを守ると思っていたが、体を痛めている - 石田
陣容が厚くなってこの人も競争の立場。しかし離脱 - 飯塚
京山よりはプレシーズンに良い投球をしていたが離脱 - 加えて濱口
かなり厳しい状態だ。このあたりも昨年と重なる。「早く戻ってきて欲しい」と願いたくなる。しかし昨年は怪我人を戻したところでうまくいかなかった。
焦る気持ちはあるが「万全の状態で一軍に上がって欲しい」と言うしかない。
ラミレス野球の変化はあるのか?
衝撃的だった「コーチの言うことに耳を傾けることが出来なかった」という内容の発言が聞こえてきた。
今年はコーチ陣は一部を入れ替えて臨むシーズンとなった。
- 8番投手の終焉
- 先発を長い回引っ張る
今永、濱口の完封(すでに昨年を上回る完投数) - 四球が増加傾向
調子にもよるとは思うが、昨年ほど早打ち!とガッカリするシーンは少ない。伊藤は素晴らしい。 - バント
送るべきところでしっかり送ろうとしている。
この当たりは変わってきたと思うが一方は変わってない。
- 深刻敬遠
はっきり言って使いすぎだ。投手が崩れるシーンが多い。 - 走塁死
エンドラン・ランエンドヒット失敗が目立つ
首脳陣がかわったところでという気もするが、昨年からの変化はあるようなないような。どうせなら「変化して上を目指す姿が見たい」のである。
先週この記事を書いたがカープは横浜が目覚めさせたかも知れない。去年のような終盤の逆転劇、中盤での突き放しと勢いが出てきた。
⇨⇨⇨ カープ 球団記録の開幕5カード連続負け越し ~ 3連覇の勢いはどこに?
一週間でこれだけ変わるのだから、ベイスターズもまだまだだとは思うが、不調者の復調と怪我人の復帰がうまく噛み合うか? これからGWの10連休で台所事情が苦しいときになるが、交流戦までに貯金が出来る位置にいて欲しい希望はある。