KCJK 気になる調査と実践の記録

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外付けハードディスクの選び方とおすすめ機種 2016年版 【USB・ポータブル・WiFi・ネットワーク】

外付けHDD各社色々なものが出ている。USB接続やネットワーク対応、大容量化もどんどん進んでいる。一時期停滞気味だったバイトあたりの単価も順調にさがっている。

2016年の今、現在どの機種を買うべきか? 最新の技術情報などを整理して定番製品を確認していきたい。

パソコンの容量が足りなくて新しく新調したい。でも種類がいっぱいありどれを選んだら良いかわからない方もいると思う。選び方のポイントも説明するので参考にして欲しい。

本項では後半に外付けHDD、ネットワークに繋がるもの、ポータブルという観点で用途別のおすすめHDDを紹介するので急いでいる方は流し読みしてそちらに飛んでみてください。

※4月18日 更新

外付けHDDの種類

外付HDDの選び方としてまず最初のポイントは持ち運びの有無である。

持ち運びでの観点
  • ① 据え置き外付HDD
  • ② ポータブル外付HDD

据え置きとポータブル、家の中だけ(一箇所にとどめておいて)て使うか? 持ち運んで使うか? この違い。どうせなら「もしものときのためにポータブルにした方がよいかも」と悩むポイントであるが、容量と価格で決めよう。やはり据え置きタイプの方が容量が多く、容量あたりの価格が安い。

I-O DATA USB 3.0/2.0接続【家電対応】外付ハードディスク 3.0TB HDC-LA3.0

I-O DATA USB 3.0/2.0接続【家電対応】外付ハードディスク 3.0TB HDC-LA3.0

 

例えばこちらは後ろでも紹介する据え置きタイプでのおすすめ機種、アイ・オー・データ機器のHDC-LAシリーズであるが、記事執筆時点の容量毎の価格は以下のようになっている。

  • 2.0TB¥ 8,980
  • 3.0TB¥ 10,480
  • 4.0TB¥ 15,980
I-O DATA ポータブルハードディスク 1TB (USB3.0/2.0対応、バスパワー対応) EC-PHU3W1

I-O DATA ポータブルハードディスク 1TB (USB3.0/2.0対応、バスパワー対応) EC-PHU3W1

 

 一方同じくアイ・オー・データ機器社のポータブルHDD。

  • 1TB¥ 7,980

主力の1TBは7,980円であり、もう千円出せば据え置きの2TBが買える。容量不足の解消が目的であるのならばやはり据え置きタイプを選ぶべきだ。

そして見逃され勝ちな観点であるが、同じようにUSB3.0規格の接続を持ちているHDDでも据え置きの方が読み込み書き込みの動作速度が早い。つまり持ち運ばないのに敢えてポータブルを選ぶ理由は無い。

接続方法の観点

現在は外付けHDDは接続方式の観点を加えると以下のように分類もできる。

  • ①USB接続据え置き外付けHDD
  • ②USB接続ポータブル外付けHDD
  • ③WiFiネットワークHDD
  • ④ネットワークHDD(NAS)

基本はパソコンと1対1で繋がるUSB接続が主流。これには2タイプがあって、据え置き型のUSB外付けHDDと持ち運ぶことに特化した「USBポータブルHDD」がある。上記で説明した通り。

※USBとはことなる規格でMAC向けに「Thunderbolt」という接続方式のものもある。MACユーザーには馴染みが深いと思う。

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ネットワークHDD

またここ数年増えてきたのがネットワークにつながるタイプのハードディスクである。NASと呼ばれるカテゴリーの製品である。通常のUSBの接続はパソコンとHDDが1対1となる。

ネットワーク接続の場合は下の図のように1対1ではなくLAN介して複数のパソコンから使える。

 

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このネットワークへの接続方法も有線LANで接続するのか?無線LANで接続するのか2種類存在するわけだ。WiFiネットワークHDDはスマホ・タブレットでの利用での利便性が高い。通常のUSBポータブルHDDとしても利用できるのが特徴である。

外付けHDDの選びのポイント

容量 

自分の利用シーンに応じて考えよう。動画ファイルや写真のRAWファイルなど重いデータを沢山扱う場合は大き目のものを。またバックアップ用途に使う場合はバックアップ元よりも大きなものを使うようにしよう。

現在はUSB外付けHDDは2TBから4TBのものが主流。ポータブルHDDでも2TBのものが出てくるなど大容量化が進んでいる。

ネットワークHDDに至っては8TBものサイズがあるものもある。(これだけあれば家族複数のPCのバックアップなどにも使える)

ポイント 外付けHDDに保存出来る容量は増大中

現在はパソコンのメインのドライブはSSDという方も多い。SSDは高速だが低容量で高価という弱点もある。だからこそ沢山保存できる外付けHDDの容量は重要なポイントである。

パソコンと接続する方式

次にポイントとなってくるのが接続方式である。

まず直接接続。USB2.0が主流だったが、最近はパソコン側がUSB3.0端子を搭載していることも珍しくなくなって来た。

両者の規格上の転送最大値は USB3.0:最大5.0Gbps、USB2.0:最大480Mbps であり単純に10倍くらい速度が違う。つまり接続方式は「速度」に直結する。

もしパソコンがUSB3.0に対応しているのならばUSB3.0対応のHDDを買った方が良い。もっとも下位互換性があるのでUSB2.0しか対応していないパソコンでも、USB2.0の性能にはなるが「USB3.0対応のHDD」に接続できるので安心してほしい。

ポイント USB3.0 対応のものが主流になってきた

次にネットワークHDDだが、最近はWifi対応のHDDまで出ている。スマホや複数の機器からケーブルいらずで利用できるのもポイントが高い。

ポイント ネットワークHDDも有線用と、Wifi対応の無線可のものが登場している

RAID

もう一つ。ちょっとマニアックであり高級機の話になるが、ハードディスクを多重化してデータの損失を防ぐ仕組みがあるか? は上級者的に考慮するポイントの一つ。

RAIDのミラーリングがあれば2つのHDDドライブに同じデータを保存することになる。片方が壊れても大丈夫というかたち。その分容量は半分になるのでコスパは悪い。

ポイント 外付けHDDの故障を考慮するならRAID(ただしコストは高い)

以上をふまえておすすめの外付けHDDを紹介していく。

据え置き外付けHDDのおすすめ機種

通常のHDD「①USB接続据え置き外付けHDD」のおすすめから紹介したい。パソコンに普通につなげて使いたい方や、外付けHDDのもう一つの大きな用途である家電=テレビやレコーダーに繋げて使いたいという方はこちらが良い。

I-O DATA USB 3.0/2.0接続【家電対応】外付ハードディスク 3.0TB HDC-LA3.0

I-O DATA USB 3.0/2.0接続【家電対応】外付ハードディスク 3.0TB HDC-LA3.0

 

据え置き型の例でも挙げたI-O DATA のHDC-LAシリーズ。容量は3TBをおすすめする。

3TBモデルは容量あたりの単価が一番安いことが大きな特徴。2TBの製品は9000、本製品は10500、4TBの製品は16000円の値付けとなっているので3TBを買うのがオトク。(2016年2月現在)

またUSB2.0とUSB3.0接続の両方に対応しているので最新のUSB3.0がついたパソコンでも余すことなく性能を発揮することが出来る。

テレビなどのデジタル家電との接続もUSBケーブル1本で接続できるので簡単。接続したテレビの電源ON/OFFに合わせて、ハードディスクも自動でスタンバイになる「電源連動機能」が地味に便利。

外付けHDDはI-O DATAとBuffaloが鎬を削って進化して来たが、今現在の世代に限って言うとI-O DATAの方が評価が高い。理由として動作音が静かなのが大きい。

ということで据え置き型の基本はコレ一択である。

テレビ用・パソコン用

詳しくない方が一番最初につまづくのはパッケージに「テレビ用」「パソコン用」と書かれている場合。実はテレビ用でもパソコンでも利用できるので安心して欲しい。

ポータブル外付けHDDのおすすめ機種

続いて「USB接続ポータブル外付けHDD」である。近年はハードディスクの容量も大きくなってはいるが、持ち運ぶデータファイル自体も大きくなっている。ということでポータブルといえども容量の大きいものを選びたい。

ハードディスクメーカー、Western Degital 社のポータブルハードディスク 。

容量は2TBと据え置きタイプと変わらない大容量を実現している。それでいて価格は1万1800円前後と手頃な価格となっている。なお本機も1TB、2TB、3TBと容量違いがあるが、2TBが一番容量あたりの単価が安い。3TBだと1万9000円もする。

もちろんUSBは3.0に対応しているので速度も十分ある。しかもUSB電源だけで動くので邪魔な電源ケーブルなどが存在しない。小さくてとても速い良い製品である。

いちおうポータブルHDDはデリケートなため持ち運ぶ際は上記のようなクッション性の高いケースに入れて持ち運ぼう。

Wifi接続外付けHDDのおすすめ機種

 こちらはWi-Fiでの接続が可能な外付けHDD。

BUFFALO ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD 500GB HDW-PD500U3

BUFFALO ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD 500GB HDW-PD500U3

 

  容量は500GBだが、Wi-Fi接続が可能なポータブルHDD。もちろん通常のようにUSB3.0による接続も可能。

この製品はかなりの高機能。モバイルバッテリー機能も付いている。つまり外出先で電池が切れた時にスマホの充電が可能になっている。容量の少ないスマホやタブレットと一緒に持ち運ぶには最適な製品。

私が運用しているスタイルは夜はテレビに接続してレコーダーで番組を録画して、朝は外して出かけるときにスマホと一緒に持ち運ぶ。そして移動中や外出先で見るという技。これはほんとに便利。 

このカテゴリーについては別途記事も書いている。そちらも参考にしてほしい。

スマホでも大容量データを持ち歩こう ~ WiFi ポータブルストレージのおすすめ 【2016年版】 - KCJK 気になる調査と実践の記録

ネットワークHDDのおすすめ機種

ネットワークHDDはとても便利。一台で複数のパソコンやスマホなどから利用できる製品。分かりにくい人は会社などでつかっている「ファイルサーバー」と言えば理解いただけやすいだろう。

こちらはWestern Degital のWD Cloud。ネットワークHDD、いわゆるNASとしての標準的な機能を抑えている。

クラウドという言葉が付く通り家庭内のルーター配下のネットワークに設置して設定をすれば外出先でも利用できるクラウドストレージとなる。自分・家族専用のクラウドストレージが構築できるわけだ。 

上級者向けのネットワークHDD(NAS)

ネットワークにつなげて使う製品で最強のメーカーは実はQNAPというメーカー。不具合にも定期的にパッチをリリースして対応してくれる誠実なメーカー。日本企業だとこのあたりのアクションが弱いので余計に好感触に感じる。 

現在のおすすめはQNAP NAS TS-231 。ただしこの製品はNASキットと銘打っている通り、少し上級者向けではある。

 

このような生のハードディスクを自分で組み込んで使う仕組み。慣れれば簡単。

ハードディスクスロットが2スロット用意されておりRAID 1 (ミラーリング)にも対応しているので、片方壊れた時にも動かしたまま障害なくハードディスクを一つ交換するだけ復旧できるのが魅力。

ネットワークHDDの魅力は一度味わってしまうと2度と手放せなくなる便利さなので是非体験してみてほしい。

高機能な外付HDD

接続方法によりいくつか紹介した。上記に紹介した製品はそれぞれのカテゴリーの中で価格帯効果に見合った基本的な製品である。ここから先は高価になるが、より付加価値の高い外付HDDのを紹介していく。

RAID 対応

 Western Digital のMy Book Duo。こちらは2台のHDDを搭載している据え置きタイプのUSB接続外付HDDだ。ということはRAIDで動作する。2重化してデータの紛失事故予防をしたり、それぞれを個別のHDDとして扱ったりと動作を選ぶことができる。

速さと容量を求める人には2台のHDDを効率的に利用しデータを分散書き込みするモードにも対応している。

 暗号化 HDD

 外付HDDはその名称の通りでサイズが小さく、持ち運びしやすいものが多い。紛失や盗難のリスクがある。仕事などで使う場合のデータや、大切な個人情報が漏洩してしまう危険がある。

そこで登場したのが暗号化タイプの外付HDDである。

こちらはデータを暗号化して保存しており、データを読み込むためには解除キーの入力が必要である。暗号化処理はこのHDDが実行するのでパソコンの負荷はすくない。

 さらに解除キー入力をICカードにしたタイプのモデルも存在する。

付属のICカード意外にSuicaなどのICカードやおサイフケータイも解除キーとして利用できる面白いモデルだ。

 

以上、2016年現在のおすすめのハードディスクを紹介した。みなさまの外付HDD選びの参考になれば幸いである。

外付けハードディスクは大切なファイルを保存しておく用途や、他のPCのとのデーターのやり取りに使える便利なもの。各タイプの特徴を理解した上でしっかりと活用したいところだ。

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