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【PCパーツ】 何を買うべき? 自作PCケースの選び方とおすすめ 2016年版

パソコンには様々なパーツがある。マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスク、SSD、電源、光学ドライブなどである。これらのパーツをこだわって吟味し自分の意図するままの、予算を効率よく利用できるマシンを組み上げるのが自作PCの醍醐味でもある。

ただこれらのパーツは普段パソコンを利用しているときは見えることは無い。PCケースの中に組み込んで使う。(たまに俗に言う「まな板」状態使う猛者もいるがオススメはしない)常に目に触れるケース。様々なデザインのものが各メーカーから発売されている。PCを自作する際や交換するときに一番見た目の影響が大きいパーツでもある。

デザインと合わせて機能にも注目しながら選びたいところ。

本ページではPCケース選びに必要なポイントについて解説しながら、おすすめのPCケースを紹介していく。説明はともかくおすすめ製品が知りたい場合は後半まで飛んでいただきたい。本文中に出てくる価格は記事執筆時点のものなのでご注意を。

2016年7月 更新

LIAN LI PC-Oシリーズ ATX対応大型キューブケース ブルー 強化ガラスパネル採用 LEDイルミネーション搭載 PC-O8WBU 正規代理店品  

 

ケースのサイズ

ケース選びで重要のはデザイン!とい言いたいところであるが、それ以外にも機能面で重要なポイントがいくつかある。まず第一に上げられるのがサイズだろう。

サイズによってどの規格のマザーボードが搭載可能か?が決まってくる。

マザーボードの規格(サイズの規格)とケース

現在主流のマザーボードの規格は3種類である。この規格のことをフォームファクタと呼ぶ。簡単におさらいしておこう。

  1. ATX (大)
  2. Mirco ATX (中)
  3. Mini ITX (小)

かつてはBTX、Pico-ITXなどが存在したが主流ではなくなっている。

ATXはサイズが大きく拡張性が高い。ハイエンドのサイズの大きいグラボやサウンドカード、TVチューナーなど様々な機器を取り付ける余裕がある。MicroATX はATXより小型のサイズ。Mini ITXは一番小さい。

自作PCとして機能と拡張性を重視してつくるならATXのマザーボードを搭載できるケースを選びたいが必然的にサイズが大きくなる。つまり生活空間の場所を取る。場所によってPCケースの存在感が大きくなりすぎる弊害もある。

小さい方がインテリアに与える影響は小さいが、小さいフォームファクタのマザーボードしか搭載できないため、拡張性に乏しい。また小さいケースに機器を詰め込むような形になるため、エアフローが悪くなり高温となってしまう。冷却性能に影響してしまう。

改めて整理しておこう。

  • 拡張性を求めるならATX対応のケース
  • 最新のゲームなど高性能を求めるならATX対応のケース
  • 静音性を求めるならば大きいATX対応のケース
  • コンパクト、省スペースならばMini-ITXまで対応したケース

という形でPCを自作する際に決めながら検討しよう。一般的には決めた指針にそってマザーボードとケースを合わせて用意することになる。

その他ケースを選ぶ際の観点で重要なものを上げていく。

冷却性能

前述したケースのサイズ。これは基本的には大きいケースの方が冷却性能が高い。内部の空間に余裕がありエアフローがよくなる。大きいサイズのCPUクーラーや冷却ファンを搭載できる。

冷却性能に影響するのはサイズの他に空気の通り道の多さもある。吸排気のファン取り付け口を多く搭載したり、通気口が開いているモデルである。ハイエンドのゲーミングPCなどによく使われるが、メッシュ状に穴が空いたケースもある。

静音性能

大きいケースの方が静音性が高い。冷却と同じくエアフローに余裕があり回転数の高いファンを搭載しなくとも冷却が可能だからだ。

そのうえで冷却性能とトレードオフになるのが静音性である。回転する物=ファンの数が少ないほど静音性が高い。内部の音が外にもれないようにきっちり密閉されているケースだ。フロントパネルに衝撃吸収のゴムや振動防止シートを使用して騒音を予防しているケースもある。

冷却重視か静音重視か? 用途によって決めたいところだ。

メンテナンス性

メンテナンス性もケース選びの一つのポイントだ。ケーブルの取り回しやすさやドライブマウントの取り外しやすさなど頻繁にパーツを入れ替えるひとほど大きくメンテナンス性の高いケースを選ぶほうが良い。

まとめ ケースの選び方

  • デザイン
  • ATX、MicroATX、MiniITX どのマザーボードを載せるか?
  • グラボなどの拡張スロットはいくつ搭載できるか?
  • ケースファンの設置可能箇所と個数
  • SSD用(2.5インチ)のドライブベイがあるか?
  • ケースの密閉度は高いか?(静音性)
  • ケースの通気性をは高いか?(冷却性)
  • 5インチベイ、3.5インチベイの数
  • ケーブルの取り回し

最近の傾向として「SSD用=2.5インチドライブ」が搭載されているケースも増えている。なければ変換マウンタを使って固定すれば良いので必須とは言えないが、SSDを利用して自作PCを組むことは標準的なのであれば便利だ。

「ケーブルの取り回し」については裏通しが出来るタイプなど配線用のスペースが用意されたケースも登場している。

おすすめ自作PCケース 2016年版

ここからはいくつかオススメのPCケースを紹介していく。2016年版と銘打っているが長く人気のある定番品を多く取り上げている。

ミドルタワー

Antec P100
Antec Performance One P100

Antec Performance One P100

 

 AntecのミドルタワーケースP100。静音性とシンプルなデザインが特徴。実売価格も1万円程度とコストパフォーマンスが高い。ATX対応の静音系のPCを組むなら基準となるケース。

 CM 690 III 
CoolerMaster ミドルタワーATXケース CM 690 III (型番:CMS-693-KKN1-JP)

CoolerMaster ミドルタワーATXケース CM 690 III (型番:CMS-693-KKN1-JP)

 

 CoolerMaster の人気シリーズミドルタワーケース。20cmファンを3基搭載可能というエアフローを重視したモデル。

 Fractal Design 
Fractal Design Define R5 White PCケース CS4989 FD-CA-DEF-R5-WT

Fractal Design Define R5 White PCケース CS4989 FD-CA-DEF-R5-WT

 

Fractal Design の Define R5。 美しいデザインとコストパフォーマンス。そしてかなり高い静音性を誇る新定番と言って良いモデル。

フルタワー

Corsair Graphite 780T

ゲーミングPCの定番であるコルセアの本シリーズ。

フルタワーPCはATXよりも一回り大きい、E-ATX規格まで対応したケース。サイズが大きくメンテナンス性が高い。フロントのLEDファンが格好良く、ファンコントローラーも付属している。場所を取るのはご愛嬌。 

 HTPC

SilverStone Miloシリーズ 
SilverStone Miloシリーズ Mini-ITX対応HTPCケース ブラック SST-ML09B

SilverStone Miloシリーズ Mini-ITX対応HTPCケース ブラック SST-ML09B

 

HTPCは「ホームシアターPC」の名の通りリビングでの利用を想定したPCだ。リビングには縦置きよりも横置きの方が映える。Silver Stone は昔からHTPC向けのケースを継続して発売しているメーカー。パソコンであることを感じさせないデザインが特徴。本機はMini-ITX対応でアクリルパネルの光沢が美しいモデル。

キューブ

Lian Li Mini-Q

 最近頭角を表しているケースメーカーがLIAN LI である。シンプルでミニマルなデザインが特徴でオールアルミのケースなど面白い製品を制作している。

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