USBメモリはデータを手軽に持ち運び、他のパソコンやスマートフォンとデータを簡単にやり取りできるべんりなもの。容量も増えてきて気兼ねなく大容量のデータを持ち運ぶことが出来る。データの移送だけでなく第ニのハードディスクとしての用途も満たすようになってきた。
しかしお店に行くとずらっといろいろな種類が並んで「どのUSBメモリを買えばいいのか?」と混乱してしまうことも多い。種類の多さが逆に選びにくくなっている。
USBメモリには様々な種類がある。
この記事ではUSBメモリの選び方と各特徴に応じた「おすすめのUSBメモリ」について説明していく。USBメモリ選びの参考になれば幸いである。
2016年5月 更新
USBメモリの選び方① USBの規格
USBメモリは容量で選ぶというのが大きいが、現在、USBメモリを選ぶにあたって最も大きなファクターはUSBの規格である。現在主流のUSBの規格は三種類ある。
- USB2.0
- USB3.0 ←主流
- USB3.1 ←これから
USB2.0は従来型の規格である。USB3.0は現在の主流となってきた規格。さらにはUSB3.1という新規格も登場している。最大の特徴はデータの伝送速度だ。
USBの規格別最大転送速度
- USB1.1 12 Mbit/s
- USB2.0 480 Mbit/s
- USB3.0 5 Gbit/s
- USB3.1 10 Gbit/s
従来型のUSB2.0とUSB3.0ではそのデータ伝送速度は10倍の差がある。メモリも容量が大きくなったということは大容量のデータも持ち運びが出来るようになったということだが、従来型のUSB2.0では転送時間がかかりすぎるシーンも増えてきた。
手持ちのパソコンがUSB3.0に対応しているのであれば迷わずUSB3.0のメモリを選ぼう。仮にデータ転送先のパソコンやスマホが対応していなくても、下位互換性があるのでUSB2.0の転送速度で動作するので安心だ。
新規格であるUSB3.1対応のUSBメモリも登場している。USB3.1規格とこれまでのUSB規格との違いについては以下の記事に詳しく書いているので良ければ参考にしていただきたい。
USB3.1が登場! 対応機器やUSB2.0やUSB3.0との比較を分かりやすく説明します。 2016年版 - KCJK 気になる調査と実践の記録
価格差
Transcend USBメモリ 16GB USB3.1 & USB 3.0 スライド式
こちらはTranscendのUSBメモリで16GBである。USB3.1まで対応した本製品の価格は980円である。Amazonで人気No1の高コストパフォーマンスの製品だ。
Transcend USBメモリ 16GB USB 2.0 スライド式
従来のUSB2.0規格の同コンセプトのメモリも売っているがこちらも記事執筆時点で980円と変わらない。値段で敢えて選ぶ理由もなくなってきている。
(ただしUSBメモリは価格の変動が激しい分野だ。株価や為替のように日々変動するので最新の価格をチェックしてほしい)
USBメモリの選び方② 容量
次に当然だが容量が選択肢となる。現在の主流は16GBから32GBに主戦場が移ってきている。2GB、4GBの容量の製品は選択肢から消えてきた。
改めて上に挙げたAmazonイチオシのTranscendのUSB3.1対応スライド式メモリで見ていこう。 (以降このモデルを基準として他のタイプのUSBメモリと比較してみるとわかりやすいかも知れません)
【Amazon.co.jp限定】 Transcend USBメモリ 16GB USB3.1 & USB 3.0 スライド式 ブラック (無期限保証) TS16GJF790KPE (FFP)
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
- 発売日: 2016/03/04
- メディア: 付属品
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容量毎の価格差
記事執筆時点の価格なので参考までに見ていただきたい。
- 16GB 980円
- 32GB 1,450円
- 64GB 2,680円
- 128GB 4,980円
現在は64GBの製品が容量あたりの単価=ギガバイト単価が一番安い。ただしもちろん値段が上がる。個人の感覚であるが、なくしても気にしない値段ではなくなっているので32GBで済ますのも手である。
ちなみにデータ保存、頒布メディアとして使われるBD=ブルーレイディスク一枚辺りの容量は片面2層式の場合50GB、1層式の場合は25GBである。
TDK 録画用ブルーレイディスク ハードコート仕様 BD-R 25GB 1-6倍速 ホワイトワイドプリンタブル 50枚スピンドル BRV25PWC50PA
- 出版社/メーカー: TDK
- 発売日: 2011/12/14
- メディア: Personal Computers
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USBメモリの選び方③ 付加価値
「規格」と「容量」の次は付加価値の部分で差がつくことになる。同じ容量と規格なのに何が違うのか? というポイントを紐解いていきたい。
付加価値1 書き込みの速度
USBメモリのデータ転送の理論上の最大値は先程述べた規格に左右される。それ以外に速さを決める要素がある。メモリ自体の書き込み・読み込み速度である。
超高速の書き込み・読み込みを実現するモデルが存在する。もしUSBメモリのデータ転送速について悩んでいる人がいたらこの観点を選ぶことに加えてみると良い。
■ SanDisk Extreme USB3.0
SanDisk Extreme USB3.0 フラッシュメモリー 32GB (無期限保証)[国内正規品] SDCZ80-032G-J57
- 出版社/メーカー: サンディスク
- 発売日: 2014/04/15
- メディア: Personal Computers
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こちらはサンディスクのExtreme シリーズ。転送速度 : 読取り最大245MB/秒、書込み最大190MB/秒を誇る。本製品は本当にストレスが少ない。動画データのような大容量のデータ転送もサクッと終わってしまう。
価格は32GBで3000円前後とスタンダードなモデルに比べて倍程度の値段となるが満足出来る転送性能である。
SanDisk Extreme Pro USB3.0 フラッシュメモリー 128GB (無期限保証)[国内正規品] SDCZ88-128G-J57
- 出版社/メーカー: サンディスク
- 発売日: 2014/04/15
- メディア: Personal Computers
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こちらは更に上位のExtreme Proシリーズ。機能の高さに加えてアルミフレーム採用という頑丈でデザイン性のある外観も魅力的な製品だ。読取り最大260MB/秒、書込み最大240MB/秒 のハイスペック。
このクラスになるとデータの転送だけでなくVMなど仮想OSのメインドライブとしての用途としても十分な性能があり、そちらの目的で使う人も多い。
付加価値2 セキュリティ
USBメモリは小型であり、基本的には持ち運んでのデータの交換を前提とした物である。この便利さの裏には落として紛失してしまうリスクがある。紛失した場合はデータが第三者に読み取られて流失してしまうセキュリティリスクがある。
USBメモリの弱点とも言える部分を解消するのがセキュリティ性の高いUSBメモリである。チップセットに暗号化専用のチップが組み込まれて自動で暗号化した状態でデータを保存する機能を持つ製品である。
USBメモリの暗号化されたデータを読み取るにはパスワード入力が必要となる。万一紛失してしまい第三者が手にいれてもデータを復元することは不可能に近い。
- パスワードロック
- 強制暗号化
ビジネスシーンなどセキュリティ重視で使うならばこの二つに対応した製品を選ぶべきだ。
■ BUFFALO 強制暗号化 USB3.0 セキュリティーUSBメモリー
BUFFALO 強制暗号化 USB3.0 セキュリティーUSBメモリー 8GB RUF3-HSL8G
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2014/02/12
- メディア: Personal Computers
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パスワード+強制暗号化の機能を持つ本製品。USB3.0対応で高速でもある。キャップレスでストラップホールがついており紛失リスクを減らすためのデザインが採用されている。容量あたりの単価はまだまだ高いが、機能は十分。
ビジネスでの利用が第一に考えられるが、他にも人に絶対に見られたくないデータを保存しておく場所としての利用方もある。例えば自分に不慮の死などが怒った場合もHDDの中身は人に見られたくないもの。自作のポエムとか日記とか・・・ね。パスワードが分からない人間には読み取ることが出来ないので安心だ。尊厳は守られる。
付加価値3 端子の形状 ~ USBとLightningのハイブリッド
USBメモリは通常はUSBのタイプAの形状となっている。たとえばスマホでもこのメモリを使いたい場合がある。iPhoneなどのiOSのデバイスではLightning端子が必要であるし、スマホではMicroUSB端子が必要となる。
変換ケーブルという手も一つの方法であるが、いちいちケーブルを持ち歩くのはかさばるし無駄にも感じる。ということで通常の端子とはことなる端子を持つUSBメモリが存在する。
■ ハイブッド端子 USB + Lightning
Leef(リーフ) iPhone・iPad・iPod touchの容量不足解消 Lightning接続USBメモリ iBRIDGE 16GB 日本国内正規保証品 LIB000KK016E6
- 出版社/メーカー: Leef
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: Personal Computers
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例えばこちらのLeafはiOSの容量を増やすためのLightning対応USBメモリである。 デザインも考えぬかれており素晴らしい。USB端子でパソコンなど他のデバイスとの接続も楽に出来る。
BUFFALO Lightning対応 USBメモリー 16GB シルバー RUF3-AL016G-SV
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: Personal Computers
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こちらはバッファローの製品。両端にUSB、LightningのコネクタついておりLeafと同様iPhone・iPadとMacやWindowsのPC間でネットワークを使わずにデータの受け渡しが可能。さらにUSB3.0にも対応しているのが特徴である。
■ ハイブッド端子 USB + MicroUSB
こちらはMicro USB端子と通常のUSB端子のハイブリッド。このコンセプトの製品は以前からあったがUSB3.0対応のものも発売されている。
■ ハイブッド端子 USB + USBタイプC
最近のポート形状であるUSBタイプCと通常のUSBタイプA両方で使える製品も登場している。
最近のMacbookやWindowsタブレットなどに搭載されているタイプC端子と通常のタイプAが使える。このメモリはデザインが素晴らしい。Mobileの冠の通り持ち運びに適している。
付加価値4 小型
小型であることも付加価値の一つである。ノートパソコンなどに取り付けた際に出っ張らずに付けたまま持ち運べるというのは大きなアドバンテージである。他の機器のためのポートと干渉することも少ない。
SanDisk Cruzer Fit USBフラッシュメモリー 16GB (5年間保証)[国内正規品] SDCZ33-016G-J57
- 出版社/メーカー: サンディスク
- 発売日: 2014/04/15
- メディア: Personal Computers
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SanDiskの Cruzer Fitシリーズ。超小型でノートPCの外観にも溶けこむ。親指の先ほどのサイズ。USB3.0対応のため転送速度も十分。価格も16GBで1000円程度とコストパフォーマンスが高い。つけっぱなしでの運用や小型の機器へ接続に適している製品である。
USBメモリの選び方④ デザイン
最後に機能以外の特徴であるデザインやカラーバリエーションで選ぶのが良い。(もちろん機能を兼ねたデザインもある)
VICTORINOX(ビクトリノックス) ビクトリノックス@work32GB 保証書付 4.6125.TG32 【日本正規品】
- 出版社/メーカー: VICTORINOX(ビクトリノックス)
- 発売日: 2013/12/07
- メディア: スポーツ用品
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こちらはスイス・アーミーナイフでお馴染みのビクトリノックスの多機能マルチツール。なんとナイフや爪切り、ドライバーなどに加えてUSBメモリも付属する現代的な仕様。男心をくすぐるデザインだ。
ソニー USB3.0対応 ノックスライド式USBメモリー 4GB 3色 キャップレス 3個パック USM4GU 3C
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2012/10/11
- メディア: Personal Computers
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カラバリを備えたソニーのUSBメモリ。シンプルで良いデザイン
BUFFALO オートリターン機能 USB3.0 マカロンデザインUSBメモリー 16GB ピンク RUF3-PW16G-PK
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: Personal Computers
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マカロンをデザインモチーフにしたスイートカラ―USBメモリ。選べる4色。ストラップホール付。
ARETOP USBフラッシュドライブ2.0 Windows/iOS/Linuxなど対応 32GB 可愛い長矩形木質デザイン ベージュ [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Fives
- メディア: エレクトロニクス
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木などの素材で遊ぶのも楽しい。
マリメッコの柄をプリントしたおしゃれなモデルもある。
おわりに
改めて最後におさらいしておこう。
- USBメモリはまず「USBの規格」と「容量」に着目
- その中で「超高速USBメモリ」「セキュリティ強化タイプ」「Lightningなどハイブリッド端子メモリ」「小型メモリ」という付加価値の中から必要とするものを選ぶ
- 「デザイン」も大事
機能ばかりでデザインも楽しめるのがUSBメモリの特徴でもある。ギフトやジョークグッズなど楽しいものや質感の高いものがある。今後別途デザインに特化したUSBメモリの記事で紹介したいと思う。
以上、みなさまのUSBメモリ選びの力となれたらなら幸い。自分にフィットした長く使える一本を選んで欲しい。
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