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厳選!SDカードの買い方・選び方 ~ おすすめのSDカード・mircoSDカード 2016年版

SDカードはデジタルカメラやスマートフォンまであらゆる機器の外部保存手段として普及している。サイズが小さく持ち運び安い。そして現在ではますます大容量に安価になっている。

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例えばAmazonでは人気のTranscend SDHCカードは16GBの容量ながら820円と千円札でお釣りが出る価格となっている。

しかしながらこのように様々な機器に搭載され価格が安くなった現在はSDカードと呼ばれる物でも様々な種類のカードが出ていて「選び方が難しい」のも事実だ。手持ちの機器にベストフィットするのか? 同じ容量なのに値段が違うのは何なのか? など疑問が湧いてきて途方にくれることもある。

例えば先ほども例に挙げたTranscend SDHCカード 16GBの商品紹介欄を見ると以下のように書いてある。

  • インターフェース:SDHCカード
  • 容量:16GB
  • スピードクラス:class10
  • 最大読込速度30MB/s 200×

容量はともかくとしてSDHCclass10などのSDカード固有の専門用語並ぶ。 

量販店でずらっと並ぶSDカードとこれらの用語が書かれたパッケージを目の前にして「店員さんに進められるままに高価なSDカードを買ってしまった!」という経験も多いだろう。

ここではそういった時にも安心して良いSDカードが購入できるように、SDカードの選び方について簡単にまとめていく。後半ではコストパフォーマンス、スピード、代表的な機器別のおすすめSDカードを紹介している。理解されている方やお急ぎの方は読み飛ばしながら進めて欲しい。

SDカードの選び方

SDカードを選ぶポイントは3つである。

  1. 大きさの規格
  2. 容量の規格
  3. スピードの規格

以上3つの観点を持って自分が持っている機器がどの規格に対応しているのか?に注目して選ぼう。規格の名称が最初はとっつきにくいかもしれないが問われていることは基本的には上記3つと考えれば良い。

ポイント① 大きさの規格

まずは一番簡単な「大きさの規格」から見ていこう。こちらはSDカードのサイズで2種類に分別できる。

  • SDカード(通常サイズ)
  • microSDカード(マイクロSDカード)

通常サイズSDカードmicro SDカードである。SDカードはデジカメやノートパソコンなど比較的大きめな機器で使われる規格である。microSDはスマホや携帯音楽プレイヤーなど小さい機器でよく使われる。機器が持つスロットによって使い分けることになる。

 SDカード

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 SDカードのサイズは 横24×縦32×厚さ2.1(単位はミリメートル)である。切手くらいのサイズ。 

microSDカード

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 一方microSDカードのサイズは横15×縦11×厚さ1.0(単位はミリメートル)とかなり小さい。持ち運ぶには紛失の恐れがあるくらい小さい。(それなのにこの大容量には驚きだ)

変換アダプターによる変換

物理的に小さいmicroSDカードは変換アダプターを使うことによって通常のSDカードスロットにも挿すことが出来る。つまりは変換アダプタによる互換性がある。

Transcend microSDHCカード 32GB Class4 (無期限保証) TS32GUSDHC4  

さてここでちょっと悩ましいのが同じ規格、後述する容量の規格と速度の規格が同じ場合どちらを選ぶのが良いのか?という話である。

microSDは変換アダプターによってSDカードサイズで利用できる。通常サイズのSDカードは不可能だ。microSDを買っておけば通常サイズの機器で利用したい場合も使えるので特にこだわりの無い場合はmicroSDを買うのが良い。ただし小さいので取り扱いので紛失には注意が必要だ。

サンディスク Sandisk microSDからSDへの 変換アダプター SDHC規格対応 バルク品

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余談 miniSDカード

かつてはminiSDカードという規格の機器が発売されていた。今はmicroSDカードをminiSDカード変換アダプタを介して利用するのが一般的だ。miniSDカードスロットのある古い機種を持っている人も安心してほしい。

Transcend microSD から miniSD への 変換アダプター トランセンド バルク品
 

ポイント② 容量の規格

大きさの規格に続いては容量の規格を見ていこう。SDカードには容量の規格がある。今現在は下記の三種類だ。

  1. SDカード ・・・2GBまで
  2. SDHCカード(High Capacity)・・・4GB~32GBまで
  3. SDXCカード(Extended Capacity)・・・64GB以上

現在はSDHCカードが普及価格帯で販売されている。容量の少ないSDカードは見かけなくなって来た。機器によってどの容量規格のSDカードが使えるのか決まっている。SDカードしか使えない機器はSDHC、SDXCの大容量カードは利用出来ない。

ただし下位互換性がある。SDHC対応の機器はSDHCカードと通常SDカードの両方使うことが出来る。整理すると以下のようになる。

  • SDカード対応機器・・・SDカードは使えるがSDHC、SDXCは使えない
  • SDHCカード対応機器・・・SDカードとSDHCカードは使えるがSDXCカードは使えない
  • SDXCカード対応機器・・・SDカード、SDHCカード、SDXCカードすべてが使える

容量が大きいカードを買おうとしても自分の持っている機器が対応していなければ使えない。「使いたい機器がどの容量規格のカードまで対応しているか?」に注意して購入しよう。

ポイント③ データ転送・書き込み速度の規格

大きさと容量の規格に続いては速度の規格。少し難しいが価格に大きく関わってくる部分だ。同じ容量なのに値段が倍ほど違うというのはここの違いが大きい。

SDカードの規格にはデータ転送と書き込み速度の規格がある。

  1. SDスピードクラス
  2. UHS スピードクラス

SDカード側には上記の2種類の規格が用意されている。

SD スピードクラス

データ書き込み・読み込みの最低保証速度を表している。SDスピードクラスは下記の5段階でclassとして表記されている。

  • class2 2MB/sec
  • class4 4MB/sec
  • class6 6MB/sec
  • class8 8MB/sec 
  • class10 10MB/sec

このように4段階の速度のSDカードが発売されている。ここで注意したいのはclass8とclass10だ。現在主流のSDカードclass10カードだが後から出てきたclassとなる。そのため一部のSDHCクラス策定当初の機器ではclass6までのSDカードしか動かない場合がある。動くカードもあるのでややこしいところだが注意したい。

UHSスピードクラス

さらに上記のSDスピードクラスとは別UHS-Iスピードクラスという規格が存在する。UHS-Iは2010年に規格化された比較的新しい速度規格だ。データの転送速度の規格を表す。

  • UHS-1(Ultra High Speed I) 10MB/sec
  • UHS-3(Ultra High Speed III) 30MB/sec 

今現在市場にはUHS-I対応のカードUHS-III対応のカードが存在している。UHSに対応した機器でのみその性能を発揮することが出来る。非対応の機器ではカードの性能を存分に活かすことは出来ない。

※最新UHS-3のカードを購入しても機器側が対応していなければ宝の持ち腐れとなる。しかも値段が高いので注意しよう。

おすすめのSDカード 2016年版

ここからはニーズ、用途別のおすすめのSDカードを紹介していく。

 標準的な容量のSDHCカード

SDカードであればすすめのメーカーはトランセンドとなる。無期限保証も付いており、Amazonで安く簡単に手に入る。

 class10、UHS非対応
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 最大20MB/s の速度を誇るカード。このシリーズは今現在もっとも容量あたりのコストパフォーマンスが高いモデル。16GBだとセール時には700円台を記録することもある。

class10、UHS-1対応

こちらは UHS-1に対応している。最大読み込み速度は45MB/sとなっている。値段は980円とUHS-1非対応のカードに比べて200円ほど高い。

 class10、UHS-1対応

 こちらは同じくClass10対応でUHS-I対応であるがさらに最高級のMLCチップを採用したモデルでより高速となっている。値段は32GBで2000円ほど。機器が対応しているのであればこちらを選んでも値段はたいして変わらないのでオトク。

 micro SDでコスパ大

 さてmicroSDカードで今現在もっともコスパが高いのがこのカード。UHS-1対応でClass10の32GB。安心のTOSHIBA製。32GBで800円を切ることがあるので桁違いのコスパ。

大容量のSDXCカード

機器が対応しているのであればSDXCカードを選ぶのが良い。高画質のデジカメやビデオをなどを撮影する場合は速さと大容量を兼ね備えたこのカテゴリーから選ぶのが良い。

class10、UHS-3対応

UHS-3対応で最大読込速度95MB/sと超高速。動画や高解像度画像の保存に重要なのは書き込みの速度だがこちらは60MB/sを誇っている。写真や動画撮影で使う目的の場合はトランセンドのように交換対応も受け付けてくれるようなしっかりしたメーカーと販売店で選ぶのが良い。安いものではなくなってくるので重要な観点だ。

 

  ちなみに大容量化はかなり進んでいて、現在は512GBというパソコンハードディスクレベルの大容量のSDカードが市販されている。サンディスク Extreme Pro ですがこちらは4万円前後のお値段。

しかしこの容量とスピードは前述の写真・動画撮影だけでなくパソコンの拡張ドライブとしての用途としても十分だ。今後の値段の低下が楽しみである。

  micro SD サイズSDXCカード

SDXCカードもにも東芝の海外向け製品がある。UHS-1にも対応している。 

こちらはSanDiskの200GB。

改めて確認するがこのようなカードは一件高価だ。しかしハイレゾオーディオプレイヤーの拡張カードや高画質ビデオカメラ用の保存領域として、大容量・高速のSDカードを使うことはそれらの機器の性能をあますことなく仕様する意味で大変重要なことである。

おわりに

SDカードの規格は今後も進化がすすむと思われる。販売されているカードの主戦場も大容量のSDXCに移っていくことになる。今後も注目して内容の更新を続けていきたい。以上、みなさまのSDカード選びの参考になれば幸いである。

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