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基本情報技術者試験に独学で合格する勉強法【参考書・問題集を紹介します】

基本情報技術者試験に合格する方法

情報処理技術者試験は短期の学習で合格出来る試験です。

今回は基本情報技術者試験(FE)について私の合格経験と指導経験から独学で合格する方法をお伝えします。

基本情報技術者試験の特徴

学習を始めるまえに合格をゴールとした場合のこの試験の特徴を把握しておきましょう。

  • 勉強した分だけ成果が出やすい
  • 難しすぎない
  • 過去問が公開されている
  • 合格のボーダーラインが 60% と低い

基本者技術者試験は何も勉強しなくても出来るような試験ではありませんが、「勉強した分だけ成果が出やすい」試験です。

難易度が高すぎる試験でもありません。初心者でも大丈夫。初学者の合格実績も多数あります。

範囲は広いですが、過去問も公開されており同じ問題が何度も出題されています。

さらに合格のボーダーラインは 60% とかなり低いです。つまり全分野完璧に仕上げる必要は無いことを意味します。

 

わかりましたか? 基本情報技術者試験はかんたんなのです。

大事なのはマインドセット。

「今の自分には難しすぎる」と捉えずに「勉強すれば合格出来る」という態度で望んでください。

 

「やはりもっと簡単な試験から」「基本情報のための基礎力をつける」なら・・・ITパスポート試験があります。直接受けても合格は可能ですが、いつでも受験できるITパスポート試験でステップを踏むのもありでしょう。

⇒⇒⇒ITパスポート試験 独学で合格できる勉強法

 良い教材の選択

この試験に合格するためにもっとも重要なことは、良い書籍を手に入れることです。

3種類の教材
  1. 参考書
  2. 問題集
  3. アルゴリズム教材

基本情報技術者試験の教材は大きく分けると上の3つになります。

でも書店へ行くと様々な種類の本が出ており「どれを使用して学習を始めるべきか?」悩むのが実情です。以下のおすすめを参考にしてください。

1.参考書

参考書を一冊用意しましょう。

おすすめはインプレスから出版されている五十嵐順子さん作の「かんたん合格 基本情報技術者教科書」です。

(全文PDF・単語帳アプリ付)かんたん合格 基本情報技術者教科書 2019年度 (Tettei Kouryaku JOHO SHORI)

(全文PDF・単語帳アプリ付)かんたん合格 基本情報技術者教科書 2019年度 (Tettei Kouryaku JOHO SHORI)

  • 作者: 五?嵐順?,ラーニング編集部
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2018/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

試験の合格を取るならばこの教科書で決まりです。

  • 合格水準を得るために必要な基本的事項を中心にとても分かりやすく解説
  • 図とイラストで初学者にも理解しやすい言葉で説明
  • 特に使えるのが単元毎の用語・要点のまとめ
  • PDFバージョンや単語アプリ付き
  • Kindle版があるのもオススメ

参考書はKindle版にすると、問題集と同時の持ち運びも楽になります。

2.問題集

合否を分ける一番のポイントは 過去問に取り組んだかどうかです。

過去問題集を一冊用意しましょう。

おすすめはこちら技術評論社より刊行されている歴史あるシリーズ「基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集」です。

平成31年【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

平成31年【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

 

超定番品です。充実の問題量です。実際の直近数年度の過去問が収録されており、傾向とともにマスターできます。

  • 本書の特徴はサイズとレイアウトが勉強しやすく作られている
  • B5サイズと見開きで問題、解説、正答が確認出来るのが素晴らしい
    解答・解説は別冊子のような問題集よりも、解らなかったことがすぐに知れる本書の構成のほうが頭に入ります
  • 解説も他に比べるて簡潔に分かりやすく書かれている
予想問題集は不要?

問題集の種類には過去問題集と予想問題集があります。

予想問題集については後回しですね。

問題の言い回しが本番と異なったり、難度が低い=選択肢が容易に絞れるというのもよく見かけます。「過去問」を優先してください。

3.アルゴリズムの参考書

基本情報技術者試験の最大の難関とも言える「アルゴリズム」について的を絞った教材です。

必須ではありません。

上記の「参考書」や「過去問題集」に取り組む中で、どうしても午後のプログラミング・アルゴリズム問題が理解できない方、苦手意識がある方は補助教材としてアルゴリズム用のものを用意しましょう。

おすすめは大滝みや子先生の「かんたんアルゴリズム解法 ~流れ図と擬似言語~ 」シリーズ。

基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法 ~流れ図と擬似言語~  第3版

基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法 ~流れ図と擬似言語~ 第3版

 
  • アルゴリズムについて理解しながらだんだんと試験問題レベルが解けるようになる丁寧な構成
  • 間違いやすいポイントが調度良く整理されているので助かる構成

アルゴリズムが分からなすぎて悩んでる場合などは、さっさと教材を導入しましょう。

 

午前試験の勉強法

午前は正直暗記です。

午前合格のコツはひたすら問題集を解くことです。ひたすらに上記の過去問を解きましょう。2~3周すれば十分に合格水準に達します。また過去問を解く中で同じ問題や分野が何度も出てくることに気づくでしょう。

周回を重ねるほど得点率はあがります。

午前の計算問題

午前も厳密には暗記分野(問題読んだ瞬間に反射的に答えが出せるもの)と計算問題に別れます。計算問題は2ステップです。

  1. 問題の解き方が分かる
  2. 解法を用いることが出来る

暗記が不十分なのか、計算が苦手なのか把握しておくのが大事です。

計算問題でも同じパターンの問題が沢山出てきます。知らないものは解けないのでまずはつまづいたら参考書や解答例に立ち返って覚えていくのがコツ。 

暗記で受かることに抵抗があるかも知れませんが、一度頭に入れたものは「すぐには取り出せなくても覚えている」ものです。業務で似たような状況に出会った際など後になって実感を持って繋がってくることがあります。暗記だろうと合格は合格。

午後試験の勉強法

人によっては苦手意識を持ってしまうかも知れないのが午後の試験です。

しかしこのように考えると取り掛かりやすいでしょう。

  • 午前問題 :範囲が膨大 → たくさんの勉強時間が必要
  • 午後問題 : 範囲は少ない → 午前ほど掛からない

トータルの勉強時間的には午前ほど必要となりません。

そういった意味では午前のほうが難しいとも言えます。午後はコツさえつかめば解ける問題多いです。

問題集でつまづく人は「一度参考書に立ち返って、速く解こうとせずにじっくり読んで理解していくこと」が実は早道なのです。不得意というよりも「実は初見で敬遠している」という人が多いです。

重要なのは「頭だけで考えずに紙に書いてみる」ことです。

ソートや配列の中身などは手を動かして書いてみると思った以上に簡単です。

分野

午後の分野については絞らない方が良い点に繋がります。

ただどうしても勉強時間が取れない場合は「アルゴリズム」と「表計算」分野を重点的に取り組んでください。あとは午前との共通知識で解ける問題と合わせて合格水準を目指しましょう。

勉強時間の配分

勉強時間の配分の参考として聞いてください。午前の問題は暗記です。通勤通学中や寝る前、昼休みなど細切れ時間を当てるのに適しています。

■ 学習初期

  • 午前試験の勉強

・・・午前試験がある程度解けるようになったら・・・

■ 学習中期 ~ 後期

  • 机に向かえるまとまった時間 → 午後試験の勉強
  • 細切れ時間 → 午前試験の勉強

試験攻略

  •  解く優先順位
    すぐ分かる簡単な問題から解いてください。午前は難しい問題にあたったら考えこまずに飛ばして次の問題に進みましょう。(ただしマークミスに注意)
  • 躓いたところは消去法で消すくらいで埋めてしまって「簡単な問題に取り掛かれなかったという事態」を避けましょう。
  • 答えを埋める
    基本的なことですが4択なので適当に書いても4分の1は点数が取れます。全部埋めるようにしましょう。
  • 頻出のアルゴリズムは抑える
  • 苦手すぎる問題は捨てる
    浮動小数点計算などのめんどくさい問題が出てきます。予め捨ててしまうのも手です。もう勉強しない。
  • 試験直前には1回でも試験と同じ時間内に問題を解く
  • トータル学習時間よりも集中学習時間
    一問一問解く際に集中して解いてみてください。
糖分 栄養補給 は大事

なお試験は午前午後に渡ります。

長丁場の試験ですので頭の回転が重要になります。当日はエナジードリンクなどで午前と午後それぞれの開始前に糖分補給をしておきましょう。 

サプリメントでドーピング

チロシンのサプリメントも有効です。個人的には集中力の増強に効果を感じています。各種試験の受験時や骨の折れる頭脳労働の際にお世話になっています。

L-チロシン 500mg 120カプセル ナウフーズ (海外直送品)
 

 

合格後の評価

このページに辿り着いた方は基本情報技術者試験の受験者、もしくは試験内容や勉強法について調べており受験検討をされている方だと思います。

受験動機としては以下のような理由に集約されるでしょう。

  • 就職試験対策として履歴書の資格欄を埋める
  • 人事部から受験・合格を指示されている
  • 自身の情報技術に関する知識の整理のため

これから就職試験を受ける方にとって「基本情報技術者試験」は一定の評価があります。特にシステムインテグレーターやソフトハウスなどSI業界を志望する方はアドバンテージとなります。

業界を志望する動機とそれに向けた行動がともなっているとして評価されます。

また既に仕事を始めている方で取得を考えている人もいるでしょう。

一時金やベースアップなど資格手当制度がある会社もあります。案外働き始めてからしっかり資格を取る人は少ない。周囲と比べて体系的な知識的背景を持って業務に取り組める人材となれます。

 

基本情報技術者はバラバラな実業務を体系だてて整理出来る基本的な力を証明する資格だと考えています。

よく「基本情報技術者試験は範囲が広いから高度情報試験の方が簡単」という試験に関するアノマリーがありますが、この広範囲をカバーする点が基本情報技術者の良い特徴でもあるのです。

また情報処理業界はドッグイヤー=技術の陳腐化が早いという指摘がなされますが、そのような状況においても「基本情報技術者試験」の内容というのは陳腐化するものでありません。

おわりに

基本情報技術者試験について良書や、午前・午後の学習のコツ、試験時の細かなTIPSを紹介してきました。

最初に申し上げた通り、そこまで難易度が高い資格ではありません。

勉強を沢山したのに落ちるという人もいない試験です。取り組んだだけ成果が出る試験です。

この記事がみなさまの合格の参考になれば幸いです。

 

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