11月14日未明、フランスにてイスラム国による犯行とみられる、大規模な同時多発テロが発生しました。現在報道による
複数の場所を標的とする起きてはならない最悪の事件が発生しました。劇場など6ヶ所で銃撃や爆発が発生。完全に組織だった犯罪です。現在の報道発表だと死者は153人に登っているとの情報があります。
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- Twitter のハッシュタグ #prayforparis にて続々と哀悼のメッセージが寄せられています。
- 11月15日、一夜明けたフランス東部のアルザス地方で高速鉄道であるTGVの脱線事故が起きたと情報があります。こちらはテロとの因果関係はまだ不明ですが爆発を伴い、車両は川へ転落するという大事故になっています。
Vue aérienne du déraillement d'une rame TGV à Eckwersheim, à l'approche de Strasbourg. Sans doute des blesssés. pic.twitter.com/JUHzQEZZPB
— France 3 Alsace (@F3Alsace) 2015, 11月 14
イスラム国による犯行声明
フランスでおきた連続襲撃事件についてイスラム過激派組織のイスラム国=イスラミックステート・ISがインターネット上に犯行声明を投稿しました。
ニューヨークタイムスの記事より
この攻撃は「第1波」であるという挑発的な内容です。
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「イスラム国」の犯行声明要旨=仏テロ (時事通信) - Yahoo!ニュース
慈悲深いアラーの名において。
爆弾ベルトを身に着け、銃撃を決行した8人の兄弟は、フランスの首都中心部で攻撃場所を選んだ。独仏の試合が行われ、愚かなオランド大統領も同席していた競技場と、何百人もの偶像崇拝者が集まるバタクラン劇場だ。この攻撃で少なくとも200人のキリスト教徒が殺され、さらに多くが負傷した。称賛はアラーのものだ。
フランスとその声に続く者はみな、イスラム国の攻撃対象であり続けることを忘れてはならない。この攻撃は嵐の始まりにすぎない。
テロは予見されていたか?
2015年9月14日のデイリー・メイルの記事
「欧州に押し寄せている難民にISISがテロリストを紛れ込ませている。
それは全体の2%になり、彼らは欧州到着後分散し、テロを起こす計画を立てえている」と警告。
1月のシャルリー・エブド襲撃事件以来警備体制も強化している中でのこのテロの与える衝撃は大きい。
各国の反応
フランス オランド大統領
オランド大統領は「イスラム国」による犯行との見方を示している。フランス全土に非常事態宣言が発動され、外出を控える呼びかけがなされている。国境での入国管理の厳格化とパリ市内の美術館などの閉鎖を行っている。
アメリカ オバマ大統領
「市民を恐怖に陥れる非道な企てだ。フランス国民のみならず、全人類と普遍的価値への攻撃だ」と強く非難する声明を発表。
ドイツ メルケル首相
「私の心は、テロの犠牲者とその家族、そして、パリの全ての市民と共にある」とのメッセージを発信。
ロシア プーチン大統領
ロシア大統領府として発表、14日未明(日本時間同日朝)、フランスのパリで起きた同時多発テロを「極悪な連続テロ」と痛烈に指摘。オランド大統領とフランスの市民に対して哀悼の意を表明している。
シリア アサド大統領
シリアは欧州への難民問題と、フランスの旧植民地であるため今回の事件に関連の深い国だ。アサド大統領も今回のテロ事件について「フランスの政府と国民に哀悼の意」を表明している。
哀悼の意
各国だけでなく企業から哀悼の意が寄せられている。
amazon
Amazon はトップページにフランス国旗を掲げている。「solidarité」の文字とともにだ。フランス国民への団結、連帯というメッセージだ。