光学ドライブというと少しかしこまった言い方になるが、要するにCD・DVD・ブルーレイドライブのことである。CD・DVD・BDのようなメディアをレーザー光で読み書きするためこのような名前が付いている。光学ドライブを利用する場面は多い。
- 音楽CDの再生
- DVDやBlu-ray で高画質・大容量動画の鑑賞
- OS、ソフトウェアのインストールディスク
- データのバックアップ用途
- 他のPCや人との物理的なデータの受け渡し
このように様々な用途がある。近年はネットワーク回線やストレージの容量が増えたことによりモバイル用のノートPCなどでは光学ドライブを持たないモデルも増えて来て、必要なときには外付のUSBポータブルドライブなどを利用する流れもある。
しかしサイズに余裕があり自由度が高い自作PCにおいては 内蔵光学式ドライブの設置はマストだろう。
ここでは自作PCやパーツ交換用の光学ドライブについて規格やトレンドなどを簡単に説明しながらおすすめの光学ドライブを紹介して行く。おすすめが早く知りたい方は記事後半までスクロールしてそこから読み始めていただきたい。(本文中の価格は記事執筆時点のものです)
2016年 7月 更新
光学ドライブ 選び方のポイント
まずは対応メディア。
- CD
- DVD
- BD
光学メディアは大きく分けてCD、DVD、ブルーレイ(BD)の3つになるが、現状は「DVD対応までのものを選ぶか」 それとも「ブルーレイまで対応したものを選ぶか」という観点になる。
価格差
現状はブルーレイ対応ドライブの方が高い。容量が大きく今後も良質な動画コンテンツなどが続々と発売されていく。そのようなBD対応コンテンツを今後楽しむことや大容量データの保存の予定がなんとなくでも思い浮かぶのであれば、ブルーレイ対応ドライブを用意するべきだ。
一方、光学ドライブはいざというときのために用意、OSインストールや市販ソフトインストールの時のみ使うので常用しないとわかっている人はDVDドライブを購入すると良い。
おすすめの光学ドライブ 2016年版
ここからはおすすめの光学ドライブを見ていきたい。
とにかく安くDVDドライブが欲しい場合
BDの利用予定はなくひとまず安くDVDドライブが欲しい場合はこちら。
日立LGデータストレージ GH24NSD1 BL BLH
HLDS S-ATA 内蔵スーパーマルチドライブ ブラックベゼル バルク ソフト付 GH24NSD1 BL BLH
- 出版社/メーカー: 日立LGデータストレージ
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: Personal Computers
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日立LGデータストレージのこちらのドライブ。PCパーツの価格の上昇系傾向やUSB外付けドライブを必要なとき接続して使うという人が増えて内蔵型ドライブの需要が減る状況の中、とても高いコストパフォーマンスの本製品。記事執筆字はなんと2000円以下で手に入る。
DVD±R 24倍速高速記録に対応。
DVD 、CDなどの書込&読込に対応
手軽にDVD-Rの読み書きに対応したDVDスーパーマルチドライブを導入したい人にはおすすめの製品。密かにSilentPlay機能というメディア再生時に静音動作を実現する機能も付いている。
BD/DVD/CD 読み書きが可能
BD、DVD、CDの読み書きが可能な定番の光学ドライブはこちら。
pioneer BDR-209BK
Pioneer パイオニア Windows10対応 BD-R 16倍速書込 S-ATA接続 ブラックトレー仕様 BD/DVD/CDライター ソフト付 バルク品 BDR-209BK/WS2
- 出版社/メーカー: パイオニア(Pioneer)
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: Personal Computers
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現在の自作の定番品とも言える高品質ドライブ。実売価格も1万円を切る価格まで落ちてきて、手に入れやすくなって来た。新たに自作PCを作る場合のドライブはもちろん、DVDドライブからの換装にもおすすめな機種。
対応メディアはBD-REまでしっかり対応している。BD-REは複数回のデータの読み書き・移動が可能なメディア。CD-RWやDVD-RWと同じ。
- BD-R16倍速書込
- AVCREC
- CPRM対応
- Windows 10対応 を銘打っている
【書込み速度】BD-R×16、 DL×14、BD-RE/ DL×2、DVD-RAM×5、DVD±R×16、DVD±R DL×8、DVD-RW×6、DVD+RW×8、CD-R×40、CD-RW×24
PowerDVD12など定番ソフトウェアも付属している。地味に本機で見逃せないのはそのデザイン。黒ベゼルに黒印字がメインのため、デザインを損ねにくい。白文字でロゴとかがデカデカ入ったドライブよりも浮きにくい。機能も定番で様々備わっているがこのデザイン的な理由で購入する人も多い。
BDXLまで対応したドライブ
BDXLは従来の2層式のBDディスクよりも多い、3層、4層でのデータ書き込みは可能とした新規格。比較的新しい2010年に策定された仕様。今までの1層式 BD-Rでは 25GB、2層式 BD-R 50GBのデータ容量だったところが最大100GBから128GBというハードディスクレベルとも言える大容量の保存が可能になったメディアである。
三菱化学メディア Verbatim BD-R XL(Video)<片面3層> 1回録画用 720分 100GB 1-4倍速 5枚5mmケース VBR520YP5V1
- 出版社/メーカー: 三菱化学メディア
- 発売日: 2014/05/16
- メディア: Personal Computers
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このように大容量であるが、一つメディアの価格が高いという欠点がある。
しかしながら、やはり大容量は魅力的。BD-XL は新規格、拡張規格でもあり対応しているドライブであるかは注意が必要だ。しっかりと明示されているか確認してからドライブを選ぼう
BDR-209XJBK/WS2
こちらは型番から推測いただけるが上記モデルのBD-XL読み書きに対応したモデル。値段はBD-REまで対応のドライブとそれほど変わらないので現在はBD-XLを使用する予定がなくとも導入しておくという判断もあり。
スリムBD-Rドライブ
こちらはノートPC用途のスリムなタイプのBD-Rドライブ。自作では小型なPCを作るためのMini-ITXマザーボード専用ケースなどに光学ドライブを搭載する祭に必要となる。
Panasonic UJ-260
パナソニック(Panasonic) ノートPC用 ブルーレイスリムドライブ BD-R×6倍速書込対応 ブラック UJ-260 (バルク品)
- 出版社/メーカー: Panasonic/パナソニック
- メディア: エレクトロニクス
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【仕様】Blu-rayスリムドライブ 【インターフェース】スリムラインSATA
【主な書込速度】BD-R(SL/DL) 6x / BD-R(TL/QL) 4x / BD-RE(SL/DL/TL) 2x
スリムドライブながらBD-Rの書き込みまで対応したドライブ。接続方式はSATA
スリムドライブと5インチの違いは?
スリムドライブと5インチベイドライブの違いは「物理的なスペース」にあるのは分かる。その差は機能としてどこに影響があるのか? それは速度である。書き込み速度はやはり5インチベイドライブの方が早い。
付加価値の高い BDドライブ
番外編。付加価値の高い特殊用途の光学式ドライブを見ていこう。
ピアノブラックカラー BDR-S09J-X
Pioneer パイオニア BD-R 16倍速書込み 特殊塗装ブラック筐体 ハードコートパネル ハニカム構造 BDXL対応 BD/DVD/CDライター ピアノブラック BDR-S09J-X
- 出版社/メーカー: パイオニア(Pioneer)
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: Personal Computers
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こちらは超高級なBDXLまで対応したドライブ。音楽用の静音性の高いPCやホームシアターPCなど趣味性の高いPC向けの製品。ピアノブラック塗装で質感も高い。
特殊塗装ブラック筐体、低抵抗フラットケーブル
銅メッキネジ、高光沢UV塗装ベゼル
オーディオCDチェック機能(再生品質の4段階評価)
PCのドライブはやはりオーディオ機器に比べて無骨。駆動時の回転音もそれなりする。BDやDVDを鑑賞している場合にそれが没入感を削ぐ一因となってしまう。当機はそのような問題に対応すべく、Pioneerが技術の粋をあつめて作った高品質ドライブ。
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