ITパスポート試験は社会人として必要なIT利用スキルを証明する資格です。この呼び名はあまり流行っていませんが(笑)、「iパス」と通称がついています。
現在パソコンやコンピューターの利用はほとんどの業界にて必須のスキル。IT業界以外の職についても活かすことが出来る資格です。就職試験などでも少しアピール出来る資格です。
ITパスポートは独学での学習でも十分に合格できる資格。この記事では私の受験経験や指導経験を元にした最短合格に必要なエッセンスを紹介していきます。
ITパスポート試験の難易度
ITパスポートはコンピューターに関わる知識が主となる試験です。普段身近にあるパソコンや、システムやアプリケーションの基礎を問う知識問題と言えます。
全くパソコンやスマホを触ったことがない人が合格するのはかなり時間がかかると思いますが、普通に触る方なら構えることはありません。
ITパスポート試験の特徴は
「試験の問題は簡単、ただしちょっと出題範囲が広範囲に及ぶ」
ということでしょう。問題は簡単ですが、覚える範囲が多いです。
ちなみに、全くパソコンの知識がない人が始める場合は100時間程度の学習が必要となります。毎日1~2時間勉強して2、3ヶ月くらいが目安ですね。
パソコンに触れる人が、ただ試験に合格するだけならもっと時間を短縮することが可能です。
ITパスポートは独学で合格できます。
合格への最短ステップを以下の流れで説明します。
- マインドセット←重要
- 概要
- 受験日設定
- 良い参考書・問題集えらび ←重要
- 効率的な勉強法
適度にモチベーションを上げて集中して取り組みましょう。
まずは合格を助けるマインドセットをインプットしましょう。
ただウンウン唸って血反吐をはくような勉強が必要ではありません。
楽な感じで前向きに
- ITパスポートは独学で簡単に合格できます。
- 勉強した分だけ成果が目に見えて表れやすい試験です。
以上を胸に取り組んでいきましょう。
ITパスポート試験の概要
- どのような仕事にも要求されるIT知識を証明する資格です。
- 試験は紙ではなくCBTと呼ばれるコンピューターで4択問題に回答する試験になります。
- 試験結果レポートでその日のうちに自分の得点や得意分野など確認できます。
- 165分、2時間半以上の長丁場の試験です。(だいたい余る)
- 全部で100問です。ストラテジー、マネジメント、テクノロジーの分野があります。
- 合格点は60%以上の得点率で合格
- 合格率は40~50%で合格
ストラテジー、マネジメント、テクノロジーのいずれかで3割の正答率を切ってしまうとトータル60%以上あっても不合格になりますが、3割切るのは相当難しいです。(4択なので適当に回答しても2割5分は正解しますので^^)
合格率は40~50%とあります。簡単といいましたが、当然ながら勉強しなくては受かりません。
*H28年3月より試験時間が120分に変更になりました。読解に時間がかかる中問がなくなり小問100題になります。
最初にやることは受験日を決める
ITパスポートは他の情報技術者試験に比べて、受験日の自由度が高い資格です。都内なら毎日、地方ならだいたい毎週どこかの会場で試験が予定されていると思います。
申込は、試験日の3カ月前から可能。前日に申し込むことも可能です。
最初にやることは受験日をサクッと決めましょう。
個人的には受験日をサクッとと決めちゃうことをおすすめします。
ダラダラと「勉強しなきゃー」という気分にかられて過ごす試験でも無いですのでサクッと。
良い参考書と問題集を買う
ここが重要です。
本屋に行くと沢山の参考書と問題集が出ていて何を買ったらよいのか?非常に迷うところだと思います。間違ったものやあまり評判の良くないものを使っても効率が悪いだけです。ネット等で評判の合格に直結する参考書と問題集を使用しましょう。
以下に私のおすすめを書いておきます。
参考書
目的を「合格」に絞るならこちらです。
情報処理教科書 出るとこだけ! ITパスポート 2019年版
- 作者: 城田比佐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/11/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
参考書はこちら翔泳社の「情報処理教科書 出るとこだけ!ITパスポート」を推奨。
まずボリュームがちょうど良いです。ITパスポート試験の難しさは試験そのものの難易度ではなく「範囲が広いこと」です。これによりやる気をそがれて「勉強しない→不合格」のルートを辿ってしまうことが多い。
本書は頻出の分野を重点的にマスターすることに特化しています。分厚すぎずに程よい範囲です。またKindle版も出ています。寝る前や移動時などのスキマ時間の学習に適しています。
問題集
技術評論社の「 ITパスポートパーフェクトラーニング過去問題集 」を推奨します。
ダウンロード版を含めると過去問がすべて収録されている十分なボリュームです。
全部で1500問ですが、時進めているうちに似たような問題に何度も出会って頻出分野や回答が自然とあたまの中にはいってきます。
そしてなによりも解説が丁寧で分かりやすいです。間違えた時、答えの理由を知りたいときに多いに役立つ説明があります。他社のものは淡白に見えちゃいますね。
ITパスポートの効果的な勉強法
ITパスポート試験はとにかく暗記がものを言う試験です。
具体的には2段階の暗記が有効
- 用語の暗記
- 試験問題の暗記
最初はどのような用語が出るのか? どのような分野があるのか?サラッと覚えてしまいましょう。
いきなり問題集に入るのではなく参考書を読みましょう。
参考書の読み方
最初のうちは参考書を流し読みしましょう。1週目は。なんとなく言葉や範囲をつかむくらいでOKです。完璧に一言一句間違えずに覚えるのではなく流し読み。
周回することに重点を置きましょう。
2,3周目くらいから理解が深まっていくと思います。
3周読めばどのような用語が出てくるのか? 耳に馴染むと思います。範囲もわかってくでしょう。
過去問題集
分野と用語がざっくり把握できるようになったら問題集を解くことに以降しましょう。上記の問題集だと紙で用意されている部分を集中的に解きましょう。
しばらく解くうちに得意分野と苦手分野がわかってくるかと思います。ここで苦手なところについては参考書に立ち返って理解するようにしてください。
ただし「合格」を目指すという点においては上で紹介した参考書に載っていないことについては深追いする必要はありません。
とにかく暗記がものを言うテスト。正直導き出せなくても自然と答えを覚えてしまうといったことが多い試験でもあります。暗記でもあとで「繋がってくるから良い」というスタンスで臨みましょう。
また苦手分野が分かったところで、苦手意識を持ってしまい勉強が進まないという事態にも陥るでしょうが、思い出してください。
60%程度がボーダーラインです。あまりに理解できない時は立ち止まりすぎず他で補えば良いと考えて次々と問題を解くようにしましょう。
最後に1回だけ過去問を試験時間の時間120分以内に解く練習をしておきましょう。
*H28年3月より試験時間が120分に変更になりました。読解に時間がかかる中問がなくなり小問100題になります。
おわりに
以上、ITパスポート試験の効果的な勉強でした。ITパスポートは初学者でも合格できる試験です。直接のIT業界に従事しない方へも、ビジネスの基礎知識として使える内容が含まれている良い資格試験です。是非ともチャレンジして合格を手にして欲しいと思います。
さらにステップアップしたいという方は合格後、基本情報技術者の受験を視野にいれて見てください。基本情報技術者試験についても記事を書いていますので良かったら確認してみてください。