無線LANブロードバンドルーターを新調したい。2016年を迎える現在どの機種を購入するのが良いのか、最新の動向や定番などを調べてみた。
急いでいる方はポイントを書いているのでそれを流し読んで最後のおすすめ製品を見て欲しい。
*2016年6月15日 更新しました。
無線LANで接続できる機器
現在、無線LANで接続でき機器は飛躍的に増えている。デジタル家電の殆どは無線LAN対応が進んでいる。ちょっと思いつく限りだが身の回りにある機器を上げてみよう。
- パソコン
- ノートPC
- スマートフォン Android,iPhone
- タブレット iPad 電子書籍端末
- ネットワークオーディオ
- デジタルカメラ
- 携帯ゲーム機 3DS、PSP
- 据え置きゲーム機 PS4、WiiU
- テレビ
- メディアプレイヤー Apple TV、ChromeCast 、Amazon Fire Stick
身の回りにあるものだけでもこれだけのものが無線LANで繋がる。一見便利だが機器が増えれば機器の数だけ、家族がいれば家族の人数分だけ無線が飛び交うことになる。質の悪い無線LANルーターでは速度の不足が起こり、接続が不安定となってしまう。しっかりしたWiFiルーターを選びたい。
無線LANでの接続
少し話を戻して本記事で扱う無線LANルーターについて整理しておこう。無線LANでの接続方法は2種類存在する。
- モバイルルーターを使う方法
- Wifiルーターを使う方法
モバイルルーターはキャリアの契約とセットになるものを指す。今回は家庭用の据え置き型ルーター、2のWifiルーターについて記述していく。
無線LANで繋がる機器が増えてきたのでしっかりとした家庭用ルーターを選ぼう。
Wi-Fi の規格
今現在は5種類の規格がある。いくらルーターを新しくしても子機側(接続する機器)がその規格に対応していないと意味がない。
- IEEE802.11ac 最大6.9GBps 現行の最新規格。iPhone6など最新の端末が対応している。
- IEEE802.11n 最大600Mbps 安定している。下位互換がある。11g、11b、11aの機器が使える
- IEEE802.11g 54Mbps
- IEEE802.11b 11Mbps DSやPSPなどゲーム機などに利用されている
- IEEE802.11a 54MBps
ポイント① 11ac に対応しているものを買うこと
アンテナ数 速度と複数機器接続時の安定度
現在では11acに対応している機器を買えば良い。しかしここまでの知識を得たうえで購入する際に迷うことが二つある。
- 同じ11ac に対応でも速度が違う
- 同じ11ac に対応でも値段が違う
この主要因はなんだろうか? まずは速度。無線LANを買うときには速度を気にするだろう。このときに11ac対応の機器なら今現在は以下の速度表記があることに気づくだろう。
- 最大 1733Mbps
- 最大 1300Mbps
- 最大 867Mbps
- 最大 433Mbps
この速度の違いはルーター本体が持っているアンテナの数によって生まれる。11acの規格はアンテナ1本あたり433Mbpsの速度が出る。2本なら867Mbps、3本なら1300Mbps という計算である。
なおアンテナの本数は最大速度だけに影響する訳ではない。複数機器同時接続の安定化にも繋がる。こちらはイメージどおりアンテナの本数が多いほど無線が混信しなくて済むという解釈でよい。
ポイント② 速度と安定を求めるならば 1733Mbpsや1300Mbps
有線LANの速度がギガビットに対応しているか?
もうひとつ選ぶ上で大事なポイントがある。それは有線LANの速度だ。無線LANブロードバンドルーターという名前だが、実際は有線LANと無線LANの二つを併せ持つものである。
購入時に注意するべき点は有線LANの速度である。無線LANのスピードは技術革新で早くなってはいるが、まだ有線LANの方が安定度で勝る。メインで使うパソコンは有線LANでインターネットに接続した方が良い。混戦にも強い。
ここで有線LANの速度がどれだけ早いかもチェックしておこう。有線LANでパソコンを接続する場合は1Gbps(1000Mbps)の速度が出る機種を選ぼう。安いものは100Mbpsのみの対応でコストダウンを図っているものが多いので注意だ。カタログの有線LAN速度に注目してみよう。
有線LAN速度 10/100/1000Mbps
このように1000Mbpsが入っていれば良い。
有線LAN速度が重要な理由
一つは安定度。やはり無線よりも有線のほうが安定感がある。PS4などのネットワーク対戦ゲームは無線LANも接続よりも有線LAN接続ですべきというのと同じ理由だ。
もう一つは光回線。今はNTTの光フレッツ ネクストや光ギガフレッツなどでインターネットに接続している人も多いだろう。前者は最大200Mbps、後者は1000Mbpsの理論値でインターネットに繋がる。それなのに家庭のルーターが100Mbpsしか対応していない場合、せっかく高いお金を月々払っているにもかかわらず回線の性能を活かすことができていないことになる。
ポイント③ 有線がギガビットに対応しているものを選ぶ
というわけで以上のポイントにあてはまるおすすめの無線LANルーターを紹介していきましょう。
とにかく性能が良い無線LANルーターはこの二つ
まずはとにかく速いのが良いという方向け。
BUFFALO WXR-1900DHP3
BUFFALO WiFi 無線LAN ルーター WXR-1901DHP3 11ac 1300+600Mbps 4LDK 3階建向け 【iPhone8/X対応】
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2017/03/15
- メディア: Personal Computers
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こちらはメーカーがバッファローのもの。
- 規格:11ac
- 速度:1300Mbps
- 有線:ギガビット
- デュアルコアCPU
この機種もかなり強力。デュアルコアCPUという複数のCPUで処理するので接続機器が多い時でも安定するのが特徴。非常にハイエンドな製品です。実売価格がNECのものよりも安くなっているのでそこもポイントです。
NEC WG2600HP
NEC Aterm WG2600HP 11ac/n/a(5GHz帯)&11n/g/b(2.4GHz帯) 同時利用タイプ 1733+800Mbps PA-WG2600HP
- 出版社/メーカー: NEC
- 発売日: 2015/05/14
- メディア: エレクトロニクス
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NECの WG2600HP です。NEC は昔からルーターの品質の評判が良いメーカーです。しっかりしたメーカーにこだわる方ならこちらです。
当然上にあげたポイントを全部満たします。
- 規格:11ac
- 速度:1733Mbps アンテナ4本なので人数も速度もイケル
- 有線:ギガビット
家族がたくさんいる、快適な環境で動画やゲームをやりたいかたはこれを選んでおけば問題なしです。NURO光とか速い回線を自宅に引いてる方も、その能力を活かしきることができるのでオススメです。「とにかく長く使えて速いのが良い」なら間違いなくこれ。
値段と品質のバランスが良いのはこれ
そこそこの価格で確かな性能を求める方にはこちらがオススメ。家族の人数が少ない場合はこちらでも良いでしょう。コストパフォーマンスが良いものを紹介。
BUFFALO WSR-1166DHP2/N
転送速度は866Mbps(11ac)、300Mbps(11n) ということで先ほど挙げた機種よりも見劣りはするもののすべての規格に対応し同時利用も可能となっている。
- 規格:11ac
- 速度:800Mbps
- 有線:ギガビット
この値段で有線LANもギガビット=1000Mbpsというところがポイントが高い。ポートも4つついている。
一人暮らしの方など使えればOKという方向け
NEC Aterm WG1200HS
こちらもオススメの機種。
転送速度は866Mbps(11ac)、300Mbps(11n) とすべての規格に対応し、同時利用も可能となっている。上のバッファローの機種に比べて有線LANのポートが3つと少なめではある。こちらのほうが値段が安いことが多い。
おまけの話① LANケーブル
無線以外の部分=有線は「カテゴリ6対応」と呼ばれている製品にしておくのが安心。Gigabitの速度を性能通り出すことができます。
ELECOM LANケーブル CAT6準拠 Gigabit スーパーフラット 5m ブラック 【PlayStation 4 対応】 LD-GF/BK5
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2003/08/15
- メディア: Personal Computers
- 購入: 22人 クリック: 34回
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おまけの話② 無線LAN子機
パソコンにつける速い無線LAN子機もきちっと11ac対応のアダプタを選びましょう。こちらはMacもWindows使える爆速の無線LAN子機です。
BUFFALO 11ac/n/a/g/b 866Mbps USB3.0 Macにも対応 無線LAN子機 WI-U3-866D
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2014/02/01
- メディア: Personal Computers
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